クラシック

音楽と思索

ベートーヴェンの四角い箱、溶け出す境界線

ずっとベートーヴェンが苦手だった。彼の音楽に感じる「四角い箱」のような窮屈さ。けれど、晩年の名曲や交響曲第7番の中に、私は境界線が溶け出すような「揺らぎ」を見つけた。音楽理論を超えて、自分の耳が選ぶ心地よさを信じたとき、世界は自由な響きに満たされていく。
成熟のレッスン

過ぎ去るものの美しさ

雲の流れを見ていると、形はほどけて遠ざかり、消えていく。手放すことは失うことではなく、次に訪れる静けさと出会うこと。BGMはPhilip Glass「Madeira River」。時間の表面を撫でる旋律。