夜空と内なる宇宙

心に宿る星

あの夜のオリオン座(3)〜 赤と青のあいだ(完)

オリオンのお話、終わるのは星ではなく、私の言葉のほうだ。ベテルギウスの赤とリゲルの青のあいだに残った余白が、呼吸を深くした。
心に宿る星

あの夜のオリオン座(2)〜 天宇受売命の話

闇をこじ開けず、笑いで光を招く。天宇受売命の裸踊りを思い出しながら、あの夜のオリオン座を見上げた。
心に宿る星

あの夜のオリオン座(1)

夜空は、何も語らない。けれど、あの夜のオリオン座は、その在り方そのものが、こちらの内側を静かに映し出している気がした。
心に宿る星

ベツレヘムの星 ― 星の旅と、人の歩み

クリスマスの星は、遠い昔の物語だけでなく、いまを生きる私たちの心にも重なる光なのかもしれません。星と人生、人の胸の奥に生まれていく静かな輝きについて綴ったエッセイです。
心に宿る星

カノープスの夜 — 星々の深い呼吸にふれて

主張の強い冬空のなかで、いちばん静かに輝いていた星がありました。地平線すれすれに佇む、南の賢者。カノープスに、ようやく出会えた夜。
心に宿る星

北タイで出会った南十字星

北タイ、夜明け直前の空で出会った南十字星。探してもいなかったその朝、ふと振り向いた先に、揺るぎなく光る十字があった。航海者の道しるべとされてきた星が映し出したのは、外の方向ではなく、内側の軸だったのかもしれない。
心に宿る星

スピカと、記憶のほうからやってくる時間

那須の夏の西の空に、乙女座のスピカが静かに浮かんでいた夜。家族の何気ない時間と、ヤコブ・ミュールラッドの音楽が、記憶のほうからふいに近づいてくる。
心に宿る星

レモン彗星 〜 話題にならない小さな旅人と、生命の記憶

夕暮れの空に、かすかなレモン彗星を捉えた。話題にならない小さな彗星たちは、地球の周囲を絶えず通り過ぎているという。淡い光が、生命のはじまりを静かに問いかける。
星からのメッセージ

魂が還る場所 – アルキオネとBWV639

プレアデスの中心で静かに息づく星、アルキオネ。その光の静けさと優しさを映すように、バッハのBWV639がそっと寄り添い、調和へと還っていく感覚を思い出させてくれる。
心に宿る星

冠の端を横切った光 ― 10秒という時間の層

南の空に沈みゆく南のかんむり座。その端を、10秒の露光のあいだに一筋の流れ星が横切った。偶然と意図、天と地が重なった、短くも濃密な夜の記録。