Part 1−4|時間も空間も超えて、つながっている

生と死
時間も空間も超えて、つながっている|アニータ・ムアジャーニの講演から

〜アニータ・ムアジャーニの講演からPart1−4
この投稿に関して、まずはなぜこの講演を訳して記録しておこうと思ったのかの理由をPart1-1に「アニータ・ムアジャーニの言葉と、今のわたし」として書きましたので、ご参照いただければと思います。

兄はすでに、知っていた

そのあと、私は兄の存在を自覚しました。
これは香港の病院で起きたことですが、兄はインドに住んでいました。

その朝、家族の誰も、まだ兄には私が昏睡状態に入ったことを伝えていませんでした。
それなのに、私たちがすべてつながっているという、あのワンネスの感覚の中で、兄とも確かにつながったことが、私にはわかっていました。

兄はその朝、目を覚ました瞬間に、
「何かがおかしい」と感じたそうです。

あとで兄が話してくれたのですが、
彼は理由もわからないまま、泣きながら目を覚まし、
とにかく香港へ行かなければならないと思ったと言います。

オンラインで航空券を予約することもせず、
彼はそのまま空港へ向かいました。

兄が空港へ向かって車を走らせている途中で、
夫が携帯電話から兄に電話をかけました。
私が危篤状態にあることを伝えるためです。

でも、不思議なことに、
兄はそのときすでに、何かがおかしいことを知っていました

だから彼は、そのまま迷うことなく、香港へ飛んできたのです。

時間は、同じようには流れていなかった

私は、約30時間、昏睡状態にありました。
けれど、あの領域では、時間の感覚はまったく違っていました。

30時間というよりも、
もっと長く、深く、そこにいたような感覚があります。

私が見たこと、感じたこと、理解したことは、
通常なら、何年も、あるいは一生をかけて理解するような内容でした。

時間が圧縮されているような感覚。
あるいは、すべての時間が同時に進行しているような感覚でした。

すべてが、同時に見えていた

私たちがこの世界で体験している時間は、
一点一点を順番に進んでいく、直線的なものです。

でも、あの領域では違いました。
時間は、すべてが同時に存在しているように見えたのです。

説明するのはとても難しいのですが、
あの空間は、クリスタルのように、とてもクリアでした。

すべてが明瞭で、
時間の全体を、一度に自覚することができました。

言葉がないので、
私はいつも、ここで比喩を使います。

何が起きたのかを、
英語には、それをそのまま表現できる言葉がないからです。

だから、私がいた気づきの状態を、視覚的に想像してもらうために
このたとえ話を使います。

巨大なタペストリー

想像してみてください。

後ろの壁に、
巨大で、色彩豊かなタペストリーが掛かっているとします。

とても複雑で、
でも、とても美しい模様です。

そのタペストリーから遠ざかるほど、
全体の絵が、よりはっきりと見えてきます。

花や山や滝や野原や家……
さまざまなものが描かれていて、
全体として、ひとつの意味を成しているのがわかります。

一本の糸としての人生

今度は、近づいてみましょう。

タペストリーに近づくと、
もう全体は見えなくなり、
一部分だけが視界に入ってきます。

さらに近づくと、
それがとても細い、シルクの糸で織られていることがわかります。

そして、その美しいタペストリーを形づくっている
一本一本の糸のうちの一本が、あなたの人生なのです。

その糸を辿ると、
自分が通ってきた道、
これから向かう道、
他の糸と触れ合った場所が見えてきます。

離れて、初めて見えるもの

私が肉体を持って生きているとき、
私はその一本の糸であり、
その糸の「一点」を、その都度生きていました。

でも、糸ではないとき——
つまり、肉体の外側にいるときには、
後ろに下がって、全体を見ることができたのです。

そこでは、人生も、時間も、命も、
すべてが同時に進行していました。

タペストリーから離れれば離れるほど、
完成された絵が、どれほど完璧であるかがわかります。

その絵は、いつも、完全にパーフェクトでした。

一本でも欠けたら、成立しない

そこには、あなたの糸もあります。
どの糸も重要で、それぞれが役割を果たしています。

一本でも糸を抜いてしまったら、タペストリーは壊れてしまいます。

糸の長さは関係ありません。
人生の長さも、関係ありません。

あなたは、この複雑で美しいタペストリーの、欠かすことのできない一部なのです。

考察メモ

  • 「一本の糸」という比喩が、生と死、意味と偶然をどう捉え直させるか
  • 時間が直線ではなく「同時性」として語られていること
  • ワンネスが抽象概念ではなく、具体的な出来事として現れている点


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