夫の誕生日 ― 虹とともに思い出す日

痛みと光の間
Happy Birthday, from this side of the rainbow.

今日は夫ハリーの誕生日。
もし生きていたら、58歳。

けれど彼は53歳のまま、
時間の向こう側へ行ってしまった。
私はその止まった年齢を追い越し、
これから先も、
毎年少しずつ追い越し続けていくのだと思うと、
胸の奥で静かに波が立つような、不思議な感覚になる。

人が亡くなるというのは、
その人だけがもう歳を重ねない、ということ。
もういないのに、
それでも誕生日は変わらず訪れる。

残された私たちが覚えている限り、
愛していた時間を忘れない限り、
誕生日は「なくなる」わけじゃないのだと思う。

だから、やっぱり今年も祝う。
今年の彼に、「58歳、おめでとう」と伝える。

さっき、土砂降りの天気雨で、空に虹がかかっていた。
偶然かもしれないけれど、
私はそれを、彼からの「返事」のように受け取りたい。

彼が大好きだった Rickie Lee Jones の “Rainbow Sleeves” を添えておきます。
今日はこの曲と一緒に、静かに彼を思い出しています。

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