いま、つらさの中にいるあなたへ。
声にならない痛みを抱え、この言葉に触れているあなたへ。
人生には、すべてが崩れ落ちたように感じる瞬間がある。
胸の奥が空洞になり、これまで歩んできた道さえ見失う暗い夜。
私もまた、光の届かない場所で立ちすくんでいた時期がある。
明日へ進む力を探しながら、ただ息をすることだけを続けていた。
それでも、不思議なものだ。
人は、最も深い傷の中にいても、思いがけない場所から光を受け取ることがある。
分厚い雲の切れ間から差し込む一筋の光。
遠くで静かに瞬き続ける小さな星。
誰かがふと漏らした、さりげない温かいひと言。
そのどれもが、あなたの内側でまだ消えずに残っていた灯りに、静かに触れてくる。
光は、劇的な変化を一瞬で起こすわけではない。
けれど、触れた場所から、時間をかけて、心をゆっくりと形を変えさせていく。
痛みを抱えたまま歩く日もあるだろう。
笑顔の裏で心が沈む夜も、また訪れるかもしれない。
喜びと哀しみが、同じ瞬間にこの身体を満たすこともあるだろう。
それでも、ふとした瞬間に気づくはず。
すべてが崩れたように思えたその場所から立ち上がる力を、私たちは最初から自分の中に持っていたのだと。
深く息を吸うだけで、見上げた空の色が少し違って見えることがある。
心が激しく揺れていても、そのずっと奥底には、決して揺らがない静かな場所が残っている。
私は今も、旅の途上にいる。
光と影のあいだで揺らぎながら、同じ場所を、ただ生きているだけ。
どうか、あなたの記憶の中にある 「光」 がよみがえりますように。
その一筋を思い出せたなら、あなたの歩みは、もうすでに始まっているのだから。



