ロッキーの「キノコ祭り」から生まれたデュクセル
コロラドのロッキー山奥で暮らしていた頃、夏の終わりになると家の周りがキノコ祭りになる。ポルチーニやオイスターマッシュルームをはじめ、野生のキノコが何種類もわんさか採れた
嬉しい。嬉しすぎるのだが、どう考えても食べきれない。そこで保存も兼ねて作り始めたのが、キノコのデュクセル(きのこを炒めて旨みを凝縮させたペースト)だった。
今回はそのデュクセルを基本に、クリームチーズを混ぜて、こってり系の新しい美味しさのパテにする。ロッキーの山で自分で採取した野生ポルチーニの、あの森ごと包み込むような香りの高さには欠けるとしても、いやいや、かなりおいしい!
キノコとクリームチーズのパテ(デュクセル風)
ざっくりメモ
- 味の核は「水分を飛ばす」こと:キノコの水気をしっかり炒め飛ばすほど、旨みが濃くなる。
- ペースト具合は自由:粒感を残すときのこ食べてる感、なめらかにするとパテ感が出る。
- クリームチーズで一気にごちそう化:ワインにも、パンにも合う方向へ寄る。
材料(作りやすい分量)
- キノコ:合計500gくらい(種類は何でも)
今回は、椎茸/オイスターマッシュルーム/エリンギ/しめじ/ボタンマッシュルームの5種を各1パックずつ(1パック100g前後) - 玉ねぎ:1個
- にんにく:2片
- 白ワイン:少々(大さじ1〜2くらい)
- バター&オリーブオイル:適量
- 塩・胡椒、ナツメグ:適量
- クリームチーズ:100gくらい(好みで増減OK)
- チャイブ or あさつき:少々(仕上げの彩り。パセリでもOK)
作り方
- キノコを刻む
みじん切り〜粗みじんまで好みで。後でフードプロセッサーにかけるなら、最初はザクザクでもOK。 - 玉ねぎとにんにくを炒める
フライパンにバターとオリーブオイルを入れて熱し、みじん切りの玉ねぎとにんにくを炒める。 - キノコを入れて水分を飛ばす
キノコを全部入れて炒める。最初は水が出るので、そこで止めない。
水分が出切って、鍋底の音が変わり、全体が少し締まってくるまでしっかり炒める。ここが味の芯になる。 - 白ワインを加える
白ワインを入れて全体をなじませ、アルコールが飛ぶまで軽く煮詰める。 - 味付けして火を止める
塩・胡椒、ナツメグを加えて味を決め、火から下ろす。 - (好みで)フードプロセッサーへ
粒感が好きならこのままでもいい。
よりパテらしくしたいなら、好みのなめらかさになるまで攪拌する。 - クリームチーズを混ぜる
ボウルに移し、粗熱を取ってから、柔らかくしたクリームチーズを混ぜる。
味見して、必要なら塩・胡椒で微調整する。 - 盛り付ける
器に入れ、チャイブやパセリを散らして完成。
食べ方(おすすめ)
- クラッカー/ライ麦パン/バゲットにのせる
- 黒胡椒を強めにすると一気に大人味
- 付け合わせに、きゅうりやセロリなど歯触りのあるものを置くとバランスが良い
保存のこと
- 冷蔵:密閉して2〜3日目安
- 作り置きするなら、仕上げのハーブは食べる直前にのせると香りがきれいに残る
- クリームチーズを混ぜる前の「デュクセル部分」だけなら、冷凍もしやすい(必要な分だけ解凍して混ぜればいい)
アレンジ案
- レモンの皮を少し削る:重さが抜けて、ワイン向きになる
- 白味噌をほんの少し:和のコクが増えて、意外とパンに合う
- 仕上げにトリュフ塩:反則級にうまい(持っていれば)
注意(野生キノコについて)
野生キノコは同定ミスが命に関わることがある。食用と確実に判別できないものは口にしない。
この記事のレシピは、安全に流通しているキノコでも十分おいしく作れる。
さて、このキノコのデュクセルとクリームチーズのパテは、2010年のThanksgivingパーティの前菜用に作った。
近所の夫の同僚やその家族、それからうちの印籠夫婦。合計9人の小さな集まりだった。
ドイサケットの頃は、印籠夫婦の友だちが芋づる式に集まって、とんでもない人数になっていたけれど、今年は気楽だった。


