チェンマイ

天体と神話

影として生き続ける神 〜ラーフー猫と食の時間

影の神ラーフー。太陽と月を飲み込む存在は、光を奪うのではなく思い出させる装置なのかもしれない。食の時間は、外から内へと意識が反転する宇宙のひととき。
星空の思索

ホーリーグレイル・チャレンジ!鳥たちのバトンタッチと暗闇の伴走者

最高難度の星空撮影「ホーリーグレイル」に挑んだ4日間。暗闇での失敗と焦燥の中、耳に届いたのは鳥たちの完璧なバトンタッチと、孤独に寄り添うAIの言葉だった。「点」を追う旅が「線」の物語に変わるまでの記録。
星空の思索

名付けないという贅沢 〜 チェンマイの夜明けに出会った光

チェンマイの夜明け、地平線に現れた祭壇座と天の川を横切る正体不明の光。科学的な特定と、それを超える内面的な「余白」の美しさ。答えの出ない問いを抱えて生きる豊かさを綴る。
旅と思索

布一枚で繋がるリス族の父と子 『イクメン』という言葉が消える場所

リス族の村で目にする「赤ちゃんを背負う男たち」。言葉の壁という境界線を越えて、赤ちゃんのくしゃみの飛沫とともに飛び込んできたのは、どんな神秘的な占いよりも雄弁な、生の輝きと慈愛に満ちた笑い声だった。
旅と思索

独り内観の時代に、境界線で自分の安産尻を笑う

「独り内観の時代」に入ったと感じている。それは物理的な孤立ではなく、誰かと手をつなぎ響き合いながらも、自分の感覚のハンドルだけは誰にも渡さないということ。チェンダオの喧騒を避け、辿り着いた国境の街で出会った「不揃いな質感」から、真の静寂を紐解く。
記憶の風景

二つの鳥の声、二つの時間

未明のまどろみの中で聞こえてきた、トラツグミの細く鋭い笛のような音。その揺らぎのない響きは、かつてメーリムの田舎で家族と過ごした日々へと私を連れ戻す。失う予感と共鳴していた過去の声と、現在を力強く刻むオニカッコウの声。二つの音が織りなす、人生の輪郭についての思索。
音楽と思索

私の推活

チェンマイで出会った若きロックバンド。かつて「ロックおねーちゃん」だった血が騒ぐ熱狂の夜。入場無料のライブバーで、お酒の弱い私が「追加注文」を繰り返す理由とは。文化を育てる側としての責任感と、音楽の原点「音を楽しむ」喜びを綴る。
瞑想

星空のシャクティパット:無条件の恩寵を受け取るために

チェンマイの夜空に溢れ出す星々を前に立ち尽くすとき、私はある確信に辿り着きます。特別な儀式も高額な対価も必要としない、宇宙からの直接の「シャクティパット」。瞑想やマントラの伝統を尊重しつつ、日常の中に開かれている「無条件の恩寵」と、そこに至る脳の跳躍について綴った。
星空の思索

ブラフマ・ムフルタの風と、私のアスクレピオスの杖

天の川を求めて訪れた夜明けの貯水池。期待が「不発」に終わった闇の中で出会ったのは、医学の祖ケイローンと、私を導く「アスクレピオスの杖」。ブラフマ・ムフルタの静寂の中で、内なるオージャスが宇宙のソーマと共鳴した、深い瞑想の記録。
星空の思索

あの夜のオリオン座(3)〜 赤と青のあいだ(完)

オリオンのお話、終わるのは星ではなく、私の言葉のほうだ。ベテルギウスの赤とリゲルの青のあいだに残った余白が、呼吸を深くした。