深夜二時、雨の音で目が覚めた。
窓に落ちる雫、遠くで光る稲妻、そして雷鳴。
ただひとりで、その響きに耳を澄ませていた。
雨の匂いは、不思議と懐かしい。
胸の奥に眠っていた記憶を、静かに呼び起こすようだ。
そのとき、ふと sonder という言葉を思い出す。
世界の誰もが、それぞれの物語を生きていることに気づく瞬間を意味する言葉。
この夜もまた、雨は無数の窓を叩いているのだろう。
誰かは夢の中にいて、
誰かは眠れずに涙を流し、
誰かは静かに愛を語り合っている。
私のこの孤独なひとときも、
その無数の物語のひとつにすぎない。
雨のしずくは、一つひとつ別々に落ちながら、
やがて地に溶け合い、同じ流れとなる。
人の存在も、きっとそれと似ている。
孤立しているように見えても、
見えない場所で互いに重なり合い、
世界という大きな川をつくっている。
だから私は、安心して雨を聴いていられるのかもしれない。
私の小さな物語もまた、
誰かの物語と響き合い、
やがて大きなひとつの歌になると知っているから。
その流れに身をゆだねると、
思考は静まり、心は透明になっていく。
孤独でありながら、
同時に世界と深くつながっている感覚。
眠りと覚醒の狭間で訪れた、
祈りにも似た、瞑想のひとときだった。
その夜、雨は私に、
世界の静かなつながりを教えてくれた。
左の雷の動画、雷鳴が聞こえるのでスピーカーオンにしてみて(^^)



