旅と思索

モン族の魔除け ― 見えない世界と生きる

山のモン族の村で見つけた、風に揺れる小さな魔除け。それがただの飾りではなく、人々がずっと守り続けてきた祈りの形なのだと、私はこの旅で心で感じることができた。
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窓の向こうには、肝臓で読む叡智という別世界があった

リス族の村のお葬式で供された黒豚。その命が、死者を送るだけでなく、村の行方や精霊の意志を読む媒介でもあったと知ったとき、私は「見えない世界への窓」を実感した。
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インディ・ジョーンズと私の山道ドライブ

急勾配の山道は、ひとりでは絶対に無理だと思っていた。でも友人たちと笑い、インディ・ジョーンズを大合唱しながら進んだら、怖かった坂はいつの間にか越えていた。動いたのは車だけじゃなく、私の内側の地図だった。
旅と思索

命を食べるという現実について

チェンダオ〜ウィエンヘーンの旅で胸に深く刻まれたのは、リス族の村のお葬式で供された黒豚の光景。命の痛みと、祈りと、そして「いただく」という行為の重さを、あらためて突きつけられた。
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星が見えなかった夜、火が語っていたこと

星が美しいことで知られるチェンダオ北ウィエンヘーンの山へ。乾季にもかかわらず雨に見舞われ、星は見えなかった。それでも焚き火を囲み、香りと揺らめきに包まれた夜は、人の記憶に残る原初的な癒しを思い出させてくれた。
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ナーガの泉

ランパーンにある ロムプーキアオ(Lom Phu Khiao – 青い湖) は、緑豊かな森に抱かれた、水鏡のような秘境だ。湖を囲む石灰岩の壁は静かな守護者のように佇み、その内側に広がる水は澄み渡り、わずかな風にも柔らかな波紋を響かせながら、...
旅と思索

虐げられた人々

山奥の村で出会ったムラブリ族の暮らし。その静かな時間の中で感じたのは、「文明は誰の速度で進むのだろう」という問いでした。進歩の影に立たされる人たちの存在。そして、文明の側にいる私自身への視線——そのとき心に響いていた「ビドロ」の重たい音とともに振り返ります。
旅と思索

Phraeへの小さな旅 ― 藍染めと丘陵の風景の中で

藍染めの町 Phrae (プレー)で、布たちが新しい命を与えられていくのを眺め、そのあと丘陵へ。花吹雪のような蝶の舞いに心奪われながらも、その風景の裏側にある人の営みを思った旅の記録です。
笑いと癒し

ドイノックの階段 — 1300段の龍と熟女の挑戦

チェンマイ郊外サモーンにあるドイ・ノック寺の1300段階段に挑戦した元旦の記録。龍のような階段、駐車場オチ、ショウガ湯事件、そして三帰依の祈り。笑いと修行が同居した階段体験エッセイ。