私のアセンダント(誕生の瞬間に東の空へ昇っていた星座)は、さそり座。
さそり座が地平線から姿をあらわしたその瞬間に、私はこの地上に生まれた。
さそり座は、天の川の心臓部に近い領域に身を横たえ、南の空に大きなS字を描いて輝く、深い闇と光を湛えた星座。
その胸の中心でゆっくりと脈打つように輝いているのが、赤い一等星アンタレス。
地球からおよそ550光年離れた場所で、太陽の700倍もの大きさで燃え続ける超巨星だ。
私はいつも、この星を見るたびに
「遠い宇宙から、見えないけれど確かな何かが私を見守っている」
そんな感覚に包まれる。
アンタレスは、ただ「美しい赤い星」ではなく、感情の深さ、再生の力、影の奥に潜む真実を照らすまなざし——そんなさそり座の本質を象徴する星でもある。
そして、いまの私にこの星はこんなメッセージを届けてくれているように感じるのだ。
あなたが恐れるものの中に、
あなたの力は眠っている。
痛みを隠さなくていい。
涙も、怒りも、戸惑いも、
そのすべてがあなたを真実へ導く羅針盤。
私は遠い宇宙で燃え続けている。
その熱は静かにあなたの胸へ届き、
同じ光が、あなたの内側でも確かに灯っている。
壊れてしまったものの中には、
生まれ変わる力が宿っている。
光は影のいちばん深いところから立ち上がる。
だからもう、隠れなくていい。
いまこそ、恐れを越えて「あなたのまま」を生きるとき。
私は見ている。
あなたの光を。
このメッセージを受け取りながら私は思う。
強くなったから泣かなくなるわけではなく、
悟ったから揺れなくなるわけではなく、
人生を重ねたから痛みが消えるわけでもない。
それでもなお、泣くことをやめず、感じることをあきらめず、折れそうになっても、また少しずつ呼吸を取り戻していく。
その営みこそが「再生」なのだと。
宇宙のはるか遠くで燃え続けるアンタレスの赤い炎と、胸の奥の小さな火が同じ光の系譜につながっている——もしそう思えるなら、私たちの影にも、ちゃんと意味がある気がする。
闇の奥から立ち上がる光。
それはいつも、外からやってくるのではなく、自分の内側から静かに灯りはじめるのだと思う。
以下のショート動画には、そんな私の星のルーツのひとつ、アンタレスの響きを重ねた。
もしあなたのなかにも、静かに燃えている光を感じていただけたら嬉しい。



